第184回 柳宗悦と民芸の旅

`01.6.29寄稿

知り合いの夫婦が別れる、別れないで、やり合っている.相談されたので聞くと,事の顛末(てんまつ=いきさつ)は次の如し。亭主の方は、オートバイ気狂いで、妻君にいわせると、あろうことか,,,部品の分解やら何やらを全て,風呂場でやると言う.洗い場が油やら、ボロ切れやらでベトツイテいやだと言う.聞いていて、私もかなわんな,,,と思う。妻君の方は「お茶」の免状をもっていて食器なぞも、凝りたい方。そこで色々選んで買ってくる。これが亭主には無駄使いに見えて、ガマンがならぬ。亭主のせりふを使うと、「凝る必要はない。食えりゃ何だっていい」となる 続きを読む 第184回 柳宗悦と民芸の旅

第192回 ミノス文明=クレタ島の文明

`2001.12.1寄稿

東西ベルリンの壁がくずれた日に、その場に居合わせた、と言うのと一寸違うが、ベルリンには居た、と言うのでも日本人には、そう沢山這い無い、と思うが、実際にその日、ベルリンにいたと言う人が、私の近くに2人いる。

一人は、白鳥台在住で、自宅の庭にバンガロー風の部屋を作り、4000冊ばかりの児童書を置いて毎週木曜日に子供達に解放、かつ貸し出しをする傍ら「おはなし読みきかせの会」の「たんぽぽ文庫」を主宰する安藤薫さんと、もう一人は母恋北町で菓子工房「モンパリ」を経営する須藤千恵子さんだ。「モンパリ」の名物=げんこつパイ、スイートポテト、よもぎ大福=大人気です。 続きを読む 第192回 ミノス文明=クレタ島の文明

第187回 仕掛け絵本と不思議な国のアリス

`01.9.1(土)寄稿

去る8月30日(木)、200名余の小学生相手に1時間、話をした。題して、「僕もほしいな○本、私も読みたい△本」。場所は本室蘭小学校体育館。同校、開校120周年の記念行事だ。

私の話はともかく、特筆すべきは、会場の雰囲気。祭典気分、満天で、心から多くの人に見て欲しかった。これ、全部、柴口さんを中心にしたお母さん達の力のたまもの。それに、外部からの協力者として、白鳥台で「たんぽぽ文庫」を開いている、安藤さんと仲間の結束、もう一つ言及しておかねばならぬが波の端小学校の木下先生と図書ボランティアの人達の心からなる援助。etc。 続きを読む 第187回 仕掛け絵本と不思議な国のアリス

第186回 隠語大事典と国語大辞典

`01.7.31(火)寄稿

今の時期、室蘭は「祭」の季節だ。もっとも室蘭ばかりではない。先日、日曜日、苫小牧の自主映画劇場の「シネマ・トーラス」ヘ、イタリア映画の「マレーナ」(ヒロインを演じるモニ・ベルッチは「豚に真珠」イヤまちがった「イタリアの宝石」と言われるモデル出身女優。いい女です。)を観にいったら、途中の白老でも、漁港祭とやらで「ビーチバレー」をやっとたし、苫小牧も港祭りで、、、そのせいか、映画館は我れら夫婦のみで、貸し切り状態。帰路、目も疲れたので、錦町の「万歳湯」に入ったら、こちらも山の湯よろしく閑散としておった。 続きを読む 第186回 隠語大事典と国語大辞典

第174回 褌の話と賢治の音楽

`00.11.30寄稿

大分前になるが、「あんな本・こんな本」で新穗栄蔵著「ふんどしの話』(JABB出版)を取り上げたことがある。新穗さんは、千歳市在住の矍鑠(かくしゃく=年老いても丈夫かつ元気なこと)たる御老人で、ナニシロ、ベルリンだかで開かれた水泳大会にも「赤褌」で出場し、ナントカ級で第一位金に輝く(と言っても出場者は他にいなかったいううが、)実績を持った人で、その身につけた「赤褌」が、外国の審査員の間で問題になったときも「これは日本の伝統水泳着であると押し切ったひとだ 続きを読む 第174回 褌の話と賢治の音楽