第178回 イギリス女流作家の本

`01.2.16 (金)寄稿

先頃、沼の端小学校の図書ボランテア代表の石本景子さんから、ジェーンオーステイン作「エマ」に関する質問が来た。石本さんは表面には出さぬが、本も良く読み、映画もしっかり観ている人で、話をしていると、言うなれば“お〜、おぬし、読んでるのう、おや、汝観てるのう、やるじゃねーの”とこちらが内心つぶやきたくなるような人なのだ。そんな石本さんに答えよう、禄ている矢先に、図書館常連の小林さんが、私に9本ものビデオを貸してくれた。9本の中に、6 本がオーステイン原作のものだった、ナンタル偶然か!!  と今度は、苫小牧ストリ−ラリング勉強会代表で、好学の墨谷真澄さんが、朝日新聞の2月2日付け(夕刊)に出ていたとて、東大教授.岩井克人の「小説.高慢と偏見」と題する文章のコピーを送ってくれた。 続きを読む 第178回 イギリス女流作家の本

第177回 入れ歯の本 浪曲演歌の本

`01.1.17寄稿(水)

大きな声では言えないが、「小指」のことで、我妻さんに二度、ど突かれた。我妻さんとは、我が妻のこと。「小指??女性??貴方が噛んだ??イッヒヒ!!」なんて早とちりをしてくれなさんな。

実は、奥歯が痛んで歯医者に行って、入り口の戸に右手の小指をはさまれ、小指の爪が割れてしまった、、、のだ。それで、そこにガーゼ付絆創膏(ばんそうこう)をはって、つまり小指をカバーして、痛い小指だけを一本立てて、晩酌をしていたら、それをじっと見ていた我妻さんが、「こら、敏明、ざけんなよ」とのたもうて、とたんに一発頭にバシッと来た訳!!  どうして??? 続きを読む 第177回 入れ歯の本 浪曲演歌の本

第173回 お吉写真帳は取っ掛かり本として

`00.11.15(水)寄稿

私は、理科学系,工学系、それに歴史関係の本を読もうとする時、手始めに、子供向きに書かれた本や、それをテーマにした小説から読むと言うことをしばしばする。いきなり、理論、学説で固めた本を相手にするよりははるかに取り付きやすいからだ。逆に、しょっぱなから、学術書を手にして苦労した挙げ句、上記のやり方とは順が違うが、途中で児童書やら小説やらを手にして、理解が容易になったことも、よくある。 続きを読む 第173回 お吉写真帳は取っ掛かり本として

第172回  大月源二と蟹工船 ロシアの画家レーピン

`00.10.20寄稿

画家、大月源二の評伝が出た。著者は旭川在住。貴方が文学好きで、絵も又好きで、おまけに北海道生まれだとしたら、「大月源二」の名は知っていると思うがどうだろう?。私は「大月源二」と聞くと「小林多喜二」の小説に挿絵を描いた人、そしてロシアの「レーピン」なる画家の評伝を書いた人として思い出す。 続きを読む 第172回  大月源二と蟹工船 ロシアの画家レーピン

第171回 フランス文学者 青柳瑞穂

`00.9.29寄稿

東京は渋谷の駅を降りて、青山学院大学へ向かう坂を「宮益坂(みやますざか)」と言うが、登りきって一寸行った辺りに「中村書店」という、詩の本を集めている本屋がある。(今もあると思うが) 続きを読む 第171回 フランス文学者 青柳瑞穂