司書独言(78)

`08.2月寄稿

○月○日 過ぐる2月26日の「室民」によると、ダボス会議(世界経済フォーラム)での福田首相の講演が、“後向き”と各国から批判続出の由.この会議は、石原都知事が「この会議の意味合いと言うのは、私は余り感じません」と評するようなものらしいが、 続きを読む 司書独言(78)

司書独言(79)

`08.3月寄稿

○月○日 ロシアはモスクワでの話。中心部にあるカール・マルクスの像を撤去し、代わりにプーチン大統領の像を立てようとの提案(市民によるものらしい)が市議会で却下された、と。あたり前だ.個人崇拝であれだけスターリンに苦しめられたのに、どうしてこう言う発想が出て来るのかな.ツアー(=皇帝)だ、スターリンだと何代もいじめられると、国民全体が被虐趣味になるのか知らん.市議会の答えは「偽政者の歴史的価値が決まるのは、権力の座を離れてから50年後」と言うものだが、これ、賢明なのか、どうなのか?。 続きを読む 司書独言(79)

司書独言(89)

`09,1月寄稿

○月○日   兵庫県は篠山市にある兵庫陶芸美術館で「創立250周年記念-ウエッジウッド-ヨーロッパ陶磁器デザインの歴史」と銘打って開かれていた展覧会が1月12日で終わった。西欧の王侯貴族に愛好された英国の陶磁器ブランドの歴史を辿る名品約250点を並べたものだ。それは結構だが,展覧会が終わる直前の1月6日の各紙に肝心要の会社.ウオーターフォード・ウエッジウッド社が倒産した、との記事が出た。 続きを読む 司書独言(89)

司書独言(104)

`10.4.寄稿

○月○日  昨年暮れ、鹿児島の阿久根市の竹原信一なる市長が経営者相手の講演会で、障害者に触れ、「社会は木を育てるようにしなければ〜」と延べ、更に社会を作るには、「壊死した足は切り取らないと〜全体が死ぬ」と言った由。この論が正しいとしたら、一番先に刈り込まねばならぬのは、この男ではあるまいか。 続きを読む 司書独言(104)

司書独言(105)美術館をめぐる

2010.05.寄稿

○月○日  ゴールデン・ウィークの混雑を避けて連休明けの旅行を計画し、さて出発と言う時に、我妻さんの94才なる母親にそろそろお迎えが来たようだ、との知らせが届いて、旅行を全部キャンセル、急いで上京した。幸いに峠を越したので、帰路は美術館めぐりと決めて、一番目は東京駒場の「日本民芸館」に行った。 続きを読む 司書独言(105)美術館をめぐる